もう一度、あの川へ  その1

2012年8月5日

岩手県北河川

 

前回の釣行記で朝イチの川から移動した隣の川が好調だった。一区間で2時間くらいの釣りだったのだが、良いヤマメが反応してくれていたのだった。

今度はこっちを朝イチから攻めてみたいと思っていた。

 

そんな話を知り合いのKさんと前の晩に相談をして、早朝にコンビニで待ち合わせすることにした。

当日、予定の時刻より早く着いてしまったのでロッドにラインを通して準備して暫くしたところでKさんと合流し、件の川を目指す。

30分くらいで現地着。前回とは違う区間から始めることにする。

 

橋下に入渓。前回より水量は減っているが釣りをするには問題ない量だ。

この川が気になっていた
この川が気になっていた

最近使っている Aroow 50S をKさんに投げてもらう。

最初にKさんが数投もしない内に小さいがヤマメを掛けた。ほかにも2,3匹追ってきていた。

 

「これでボウズは無くなったぞ。」

 

と、半分冗談を言うKさんに次のポイントを譲ってもらう。

落差は無いが落ち込みの様になって瀬になっていくポイントにキャストする。

ミノーはレテノールのオイカワ。

ミノーをポイントにプレゼントしてヤマメのチェイスがすぐに見えた。

でも、いつもと違う。

 

ガッツン!!

 

明確なアタリが衝撃となってロッドまで伝わってきた。ヤマメの反応とチェイスしてくるスピードが素晴らしい。ミノーに凄い速度で急接近し、そのまま体当たりという感じ。

1匹目はスレだった。型は22,23cmというところ。

次のポイントでも、その次のポイントでも同じような反応を見せるヤマメ達。

素晴らしいスピードで追ってきて、そのままミノーを掻っ攫っていく。ポイントには必ず魚が付いていて反応を示す。

釣れてくるヤマメはどれもピカピカで良く肥えている。そんなヤマメがポイント毎に反応して釣れてくるものだから進むスピードがいつもよりもだいぶ遅くなってしまう。

不思議とチビが少ない。決まって8寸クラスが釣れてくる。

 

日の当たる何でもない浅い平瀬からもミノーを追ってくる。いつもはこんな所に居ないのだが。

 

今日はカーニバルみたいだ。

 

Arrow 50S を投げているKさんも順調に魚を掛けている。

 

レテノールとはまた違った、扱いやすいミノーだ。

 

と感想を頂いた。

作り手としては幾つか気になる点がまだあるのだが、全長を2~3mm伸ばしてベリーアイを1mm後退させリップを小変更すれば目指す形に大分近付くはずだ。

 

そんな話をした後、Kさんが少し深い瀬の頭に Arrow をキャスト。

そのとき私は少し後方でラインを結び変えていた。

 

「切られた~。」

 

相手は尺はありそうないいサイズのヤマメだったらしく、眩しく腹に光を反射させてラインを引きちぎっていった。合わせた時もドラグも鳴らしてくれたと。

 

「ヤマメにミノー持ってかれたよ~。ごめん。」

 

別にいいんですよ。相手がそれ程の奴だったということです。今度はブラッシュアップしたArrow改でやっつけてやりましょう。

 

まだまだ祭りは続いている最中なのだ。

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