一美

今年釣れた中で印象的だった魚。

 

早朝から本流に注ぐ小さな沢を釣り上がっていった。

しばらくは目立ったチェイスが見えなかったのだが、流れに縦に入った岩盤のスリットからこの魚は躍り出た。

スリットがもう終わるというところでバイトし、あっという間に手元に引き寄せた。

 

フックを外しネットをベッドにしてネンネさせる。

確か26cm程だった、大きいわけじゃない。

でもその色艶は素晴らしかった。

パールをベースにアイボリーを乗せた肌が朝日を反射しキラキラを輝いていてシルクのようだった。

何とも言えない透明感があり、ヒレをピンと張り出していて堂々としている。

これがさらに大きくなり尺を越えてきたなら、どんな魚体になるのかを創造するとワクワクした。

 

釣り始めてからちょっとしか経っていない。

今日は楽しめそうだ。