紅いお姫様

2016年10月5日 

某山上湖

 

渓流シーズンが、終幕して数日。寂しさを感じつつも、同時に解禁する釣り場もある。

本日は、早朝に待ち合わせして某釣具店スタッフの方を隊長に現場へと向かう。

山道をディーゼルが唸りをあげて登っていき、頂から眼下に青い水を湛えた湖面を見て期待もピークに達するのだ。

釣り券を購入するために駐車すると、偶然にも某メーカーの営業さんと遭遇し、せっかくなので暫くご一緒することに。

アタリを付けていたポイントには、幸いにも駐車されておらず、狭いスペースへ2台をねじ込んだ。

広葉樹の道を抜けて、湖面までアプローチした先に待っていたのは、ヒメマスの大群。

今までで最大の群れとの遭遇に、思わずはしゃいでしまう大人が数人。

キャスト範囲に、もしかしたら4桁近くの魚が泳いでいるかもしれず、最初の内はテンポよくヒットが続く。初挑戦の方も居たけれど、無事に引きを味わうことが出来ていた。

しかし、1時間もしないうちにすっかり熱が下がってしまって反応が悪くなってくる。

浅場に視認できる個体が減ってきて、群れ全体が少し沖に移動したようだ。

難しくなってきたところで、少しずつスコアを伸ばしていたのが、某メーカーの営業さん。

肉厚小粒スプーンを遠投し、細かく柔らかくアクションさせヒットに繋げていく。

皆で真似をしてみるも、そう簡単には再現できず、流石だなぁと感心。

 

皆の意識が沖に向かう中、一人ミノーをメインに続ける。

ポイントの端の浅場に居る数匹の中に大きいのが、気になっていたのだ。

そいつに的を絞って、あとは集中攻撃である。幸いながら、静かにしていれば逃げることがないので、目の前を、脇を何度も何度も繰り返し通す。

逃げない個体は、根気よく続けていればいつかはアタックしてくると経験的に感じているので、魚との我慢比べだ。

30分も通し続けた頃、ついに我慢できなくなったか、脇を通したキプリスに急に反転してアタック。

直後、2度続けてのジャンプ!沖に向かっていくことはないが、ぐるぐると走り回りラインを引き出していく。

少し長めの強いロッドでやっていたから、主導権を取られることはないもののバレ易い魚なので、弱ってくる前にランディングネットへお招きした。

ずっしりとした重い手応え、倒木周りに生け簀を作って測ってみると、40cm。

メスなので、顔付は幼く見えるけれど、これぐらいのサイズになるとメスでも紅い帯がはっきりと現れるようになるのか。

腹には卵が沢山詰まっているようで、優しく持ち上げてみると1kgはありそうな手応え。

これから子孫を沢山残してくれるように、もう釣られちゃダメだヨ、とお願いしてリリース。

ヒメマス専用に考えていたアマトンのプロトでも、ヒットさせ若干の改良点を見出しつつ、その後も何か所かのポイントを回ってみて、場所によっては時期が早いと感じるところもあったが終日、楽しめる一日となった。

帰ったら、早速プロトを作り直さなければ。

 

Tackle

    Rod Cierry CR73M  Espada51ML

    Reel COMPLEX 2500HGS

    Line PE SUFIX832 0.4号

    Minnow   Adonis50S Cypris48S Rhetenor48S AMATHON50MDFプロト

 


#5 秋の瀬で

2016年9月8日

岩手県北北上川水系支流

 

今シーズンも、あと一月も無くなってしまった。あと何回釣りに行けるか、数回か。

この時期になると、開拓というよりもこれまでの経過から期待値の高い場所をピックアップし、その川の具合へ自分のタイミングを合わせられるかが気になってしまう。

 

今日の川も、秋の恒例コースに組み込まれている場所。

水位計から若干の増水、小さな川なので吉と出るか凶と出るか。

この時期にやるべき区間・ポイントは、絞り込めていて(そんなつもり)朝一は最上流の淵が連続する区間へ。

薄曇りと若干の増水、条件的には悪くないように思えるけど、わずかに早い印象。

小さめの魚のチェイスを見送って、どんどん進む。

連続する淵では、期待した魚影は確認出来ず。

これは、明日以降だったかなと思いつつ、足早に車に戻る。

ココがダメなら、次はちょっと下ったあの瀬なら・・・と車を走らせて、田んぼ脇のスペースへノーズを突っ込む。畦道を歩きながら下り、ポイントへアプローチ。

増水によって普段なら頭を出している足元の石を洗う流れを見て、この状況ならばアピールの強いキプリスの緑金をスナップにセット。

この瀬の魚が着く場所は分かっている、長くだらっと流れているように見えても居心地の良い場所は限られるものなのだ。

あの辺だと見当をつけて、少し上手にアップクロス。

直ぐにヒュッと鋭い追いを見せる魚影を確認。いつもより速い流れに、ミノーが流されるがヤル気十分な相手の状態を確かめて、なるべく時間が稼げるように意識してトレースした3投目に待望の手応え。

ドラグを出すようなサイズではないけれど、赤みが現れた魚体を手早く巻き寄せる。

フックを外して、ネットの中に寝んねさせて確認すると、やはり雄。

やっとロッドを曲げてくれる魚が出た。

背中のシャープなラインと色づきが進む魚体。

この時期、この瀬では、大体このサイズの雄が定位していることを今年も確認できた事に安堵しつつ、この時期の釣りの難しさを実感して川を上がった。

 

Tackle

    Rod Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line ナイロン 5lb

    Minnow   Adonis50S  Cypris48S


#4 薄曇りの里川にて

2016年7月24日 

岩手県北北上川水系支流

 

季節は夏真っ盛りだが、今日は雲が出ていて気温も程良く暑さもそれほど感じられない。

この曇り空が過剰な水面の反射を抑えてくれそうだ。

川はやや減水といったところ。

この川には開拓して何度も訪れているが、多少ながら竿抜けの区間が残っていて、今日は未開拓の田んぼ脇の区間をやってみることに。

 

この川は水量は少ないが、一抱え以上もある岩がゴロゴロっと流れに変化を付けている。

現状でこうなのだから、人の手が入る前はかなり魅力的な渓相が続いていたに違いない。

土手の上を軽トラが走る。田舎らしい風景。

近い将来、この辺りの田んぼは放置されてしまうだろうけれど、お陰で取水される水が減れば川の水が増えるかも・・・と卑しい考えがちょっと頭に浮かんだり。

大岩の脇周りのいかにもといったポイントにミノーを放り込んで、ちょんちょんと誘う。

ポイントの数の割には出てくる魚は多くない印象。

大抵は1回か2回までしか追ってくれない。

長靴を履けば釣りが出来てしまう様なポイントが続いているため、定期的に人が入っていてスレがなかなか抜けないのかも。

ポイントには魚は入っているんだろうけど、拓けていて人の気配が伝わりやすいのも影響していそう。

8寸あるかないか位のに何匹か相手してもらいながら、どんどん進む。

粘らない。

反応してくれるのは、6寸~8寸といったところ。

小さな堰堤上のプールでのやる気のないチェイスを一発で見切り(正 諦め)、護岸に沿う流れ込みを狙う。

細いながらも沢が流れ込んでおり、二つの流れが交わるようになっている。

ご覧の通り、川原が無いのでどうしても水を動かしながらポイントに近付かなければならないが、スレが抜けていないだろうし、なるべく距離は取りたいところ。

クモの巣もあるし、それを無理矢理突き破っていくためにも、少し重めのアドニス50Sにミノーを変更する。ラインも結び直す。

 

ビュっ!と、サイドキャスト。

何本かクモの巣を跨いでしまったが、水面を叩くように煽って糸を切り、トゥイッチ開始。

すると、合流点を過ぎた辺りで ごんっ! ときた。

強めにアワセを入れて、あとはゴリ巻き。

流れに魚を乗せて一気に引き寄せてしまう。

やり取りなんて楽しんでいたら葦の根元に潜られてしまいかねない。

あっという間にネットにお出迎えして、フックを外してあげなければ。

水面に葦を折ってベッドを作り、ちょっとの間だけ逃げないでね とお願いして、身体測定すると28cmでした。

背中はくすんだ様な色合い、こういう草で覆われたポイントなんかに居る個体はこんな感じのが多いです。

擬態なのかもしれない。

パーマークは上側はかすれ気味だけれど、はっきりと確認できる。

ちょっと気になったのはポイントの一等地に陣取っていたであろう個体なのに、身体がちょっと薄い印象。

餌が少ない区間でもないのにプリプリじゃないのは、人の多さが原因だろうか。

本来なら、流下してくるものを手当たり次第口にして満腹になりたいのに、そうはなっていないのは警戒心が抜けずに食欲を抑えてしまっているから?

少し前に誰かに針に掛かり、痛い目を見たのかもしれない。

 

無理矢理こちらの遊びに付き合せ気の毒なことをしてしまったと思いつつ、相手をしてくれたことに感謝して流れに戻してお別れした。

 

Tackle

    Rod Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line ナイロン 5lb

    Minnow   Adonis50S  Cypris50S


#3  濁りの本流

2016年6月13日

岩手県北某本流

 

この日は盛岡の知り合いの方との釣り。

県北方面は普段あまり行くことは無いので、今回盛岡からは彼の車の助手席にお邪魔させていただく。

目的地近くのコンビニに寄り、小物を買ったり駐車場で着替える。

曇りの今日は気温も低く、ゲーターでは寒いが生憎ウェーダーは持ってきていない。

ゲーターの機動力に慣れてしまうと、ウェーダーを履くのが億劫になってしまう。

 

車を田んぼ脇道の空きスペースに突っ込んで、取り敢えず川の様子を窺うと水量も水色も問題無さそう。いそいそとロッドを繋いだりラインを通したり準備して、10分も経たずに、それ入渓!と川を見ると、

 

あれ?濁ってる・・・。

 

首をかしげる男が2人。

おかしい、10分前までクリアだった水が白く濁ってきている。

これは・・・由々しきことだ。

少し観察してみると、泥水の様な濁りではないし、浅いところや瀬ならばルアーは視認でき釣りは出来るのでやってみることに。幸い、それほど水温は低くはないようだ。

透明度は1mルアーを沈めると視認が難しい感じ。

(今だから白状しますが、この時自分一人だったら直ぐに撤退して他の川に移動!となっていたと思います。

普段、支流の上流域を主戦場にしているので水はクリアであるのが当たり前だし、サイトフィッシングが出来ないところはあまり行かないのです。)

この水系は過去何度か来ているが、この日は初めて入る流域を巡ることに。

攻める同行者。若いのに、なかなか器用にキャストするのだ。

(普段行っている場所の違いが出ますね。こちらはいつもの何倍もの水量と開けたポイントに対応できてない感じです。見習わないといかん)

濁り始めに魚も少し警戒しているような気もしましたが、アローを瀬脇の小さな弛みでダートさせると引っ手繰られる手応え。

距離が開いていたので大きく合わせを入れ、問答無用!とばかりに一気に寄せる。途中、ドラグが少し鳴った。

本流の魚は銀毛してるなとか、支流の魚との違いを感じつつ撮影に少しお付き合いいただく。

これで一安心なのだが、同行者は近くのポイントでなんと尺をキャッチ。

これはばれるバレるぞと横で見ていても、焦りがはっきりと分かるアクロバティックなネットランディングだったけれど無事に見事なヤマメを釣り上げていた。

 

濁りに慣れてきたのかヤマメからの反応が増えてきた感じがする。

一旦上がり、少し移動して次の区間へ。

押しと厚みがある流れの中には何匹もの魚がストックされていそうな場所である。

入渓点近くで25前後のヤマメが反応する。

濁りの中、なるべく魚にはっきり見えるようにゆっくり持ってくることを意識するが、観察すると若干、ミノーの泳ぐタナよりも下に追ってくるヤマメが見える。

今日は本流用プロトをメインに使用しているが、泳ぎは次第点であるものの今の状況には少しレンジが足りないようだ。

それと、ゴールドベースを用意していなかったのが悔やまれる。濁りの中ではゴールドの反射の方が遠くまで届くから、魚に発見してもらいやすくなるのだ。

 

しばらく進んで、流速が落ちユラユラと流れ深さのあるポイントへ。

底までは見えないが水深は2mは超えていそう。

濁りによって前後の瀬から移動してきている魚がココに入っていないわけがない。

真ん中に大岩か岩盤が隆起して、薄らと盛り上がりが見える。

 

ちょいアップにキャスト、少し沈ませる意識をもってからギラギラと大きくフラッシングさせる。

数m引いたところで、ダンッ!とPEがダイレクトに衝撃を伝えてきた。

反射的にロッドを煽ると、水中で白く反射しもがくヤマメの姿。

濁りによって遠くまでは見えないからか短いダッシュとローリングの繰り返し、口の異物を外そうと必死だ。

こういうファイトはバレやすいので早く終わらせたいと願いつつ、手元へ誘導し無事にネットイン。

岩場の隙間に何とかネットを置けるスペースを見つけて、確認してみると32cm。

身体の成長に末端が追い付いていなくて、尾鰭がとても小さく見える。

鳥にやられたのかキズがある個体でしたが、十分素晴らしい魚。

相手をしてくれたことに感謝しつつリリース。

 

この状況このポイントなら、まだ出るはず!とキャストを重ねると、普段は外れる読みが当たりましてヒット。今度は尺を越えるくらいのヤマメ。

ネットインせずに足元でしばらく泳がせて魚体を眺めていたら、そのままお帰りに。

これは釣ったのかバラシタのか曖昧だが、悔しくは無くフワフワした気分。

 

本日のハイライトは、先ほど確認していた大岩周りが気になって攻めていると、何度も大岩後ろでターンを掛けていたところ、下から金だらいをひっくり返したような輝きが。

居て当然なのだけど、出るとは想定していなかったサクラが反応。

流石に甘くは無くて、その1回だけしか姿を見せてはくれず。

その直後、脈が止まったように思える出来事でした。

 

Tackle

    Rod Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line ナイロン 5lb シンキングPE 04

    Minnow   本流用プロト

 


#2  小渓流の状況と・・・

2016年5月29日

岩手県南北上川水系支流の支流

 

すっかり夏の日差しに近づいてきたこの頃、お気に入りの渓流へと向かった。

普段は常に渇水と言える水量なのでこの川への釣行を控えているが、まとまった雨の後にはここへ意識が向いてしまう、お気に入りの場所。

北上からそれほど距離も無く時間は掛からないが、メインの区間が谷の様になっていて下界とはちょっと隔絶された雰囲気となっていたりする。

増水の引き際を狙ったタイミングで水量はちょうど良いくらい、このタイミングなら要所要所のポイントからヤマメの反応がある筈なのだがチェイスは見られない。

本命区間に入っても状況は変わらず、反応しても手のひらサイズのイワナが時折見えるのみ。

深くても1mを越えることは稀なので、透明度の高いこの川では底まで見通せ、ほぼ全てがサイトフィッシングだ。

反応が無いということは高確率でその場所には魚が入っていないか相当ナーバスになっているのか。

ようやく8寸サイズのヤマメを釣り上げ、その可憐さに感動。

しかし、ここまでのチェイスでまともなサイズはこれ1匹だけ。

足跡を見れば1人分だが、おそらく昨日の増水中に釣りをしてかなりの数が抜かれてしまったようだ。

かなり釣り上ったところで尺イワナが釣れた。(ネットと手がデカいので小さく見えますが)

釣れたことは嬉しいけれど、状況的には芳しくなくかなり厳しい。

通常であればヤマメが圧倒的に優勢なこの川でイワナが釣れてくるということは、つまりポイントにヤマメが殆ど入っていないということなのだ。

ご覧の通り、川幅は3mとかその程度であり、本流からの遡上も不可能な隔離された水系では10匹持ち帰るだけでも大きな影響があるのは明白。

魚の数は今その時その時点がマックスであり、キープすればその分だけ減っていってしまう。

キープするのは個人の自由で構わないけれど、その場所場所で節度を守った数に抑えてほしいなと願います。

でないと、あっという間に釣る事すら難しい川となってしまいます。

雨が降ったからといって、魚の数は増えるわけではありません。

魚が動いてスレが少なくなっただけなのです。

予定していた区間がもうすぐ終わりというところで、やっと9寸の雌と出会えた。

背中の黒点が少なく、茶色と紅を混ぜたような体色のこの川の個性をよく現している個体。

だけど、目につくポイントを手当たり次第打っていって、ようやくである。

何気ない小さなスポットに着いていた。

もっと餌の流れてくる居心地の良さそうな場所が近くにあったのに、、そんな場所に居たのは釣り人を警戒しての事に違いない。

反応があまりに少なかったので、予定していたよりも2時間も早く釣り上がってしまった。

しかし、これから下の車を停めたところまで2時間くらい歩かないといけないのだ。

 

車に戻ったところで13時過ぎ、本来ならばそのまま帰るところなのだけれど、この小渓流の状況に気分はもやもやしたまま。

少し走らせれば何本か川を見れるので、南へ向かう。

通りかかった1本目は激戦区なのでそのままスルー。

 

2本目、普段は薄めたシジミ汁ような水色の川であまり釣ろうと思えない場所なのだが今日は違った。

雨でのまとまった増水がプラスに作用して、川を掃除してくれたのか水色もいつもより澄んでいてなんだがイイ感じだ。水面のキラキラとした反射も輝きが増したような・・・気のせい?。

水量もまだ少し多いけれど、釣りするには問題ない。

 

よし、ちょっとやってみるか!

 

入渓点近くに並んでいるコンクリート升に沿わせるようにミノーを流すと、早速のチェイスあり。

8寸位か。

とってもスピード感あるバイトだったけれど、少しタイミングがずれたのか乗せられず。

 

おぉ、やっぱりいいんでないの!?

 

流速の速い随分浅い瀬ではチビヤマメが口を開けながら頑張ってチェイスしてくるのが見えるし、活性は高いのは間違いない様子。

川の途中で流速を落とすためと思われるコンクリートブロックの崩れた部分が深くなっていて、流芯の向こう脇に良い具合のヨレ。

投げ入れたキプリス緑金を3回あおったところでズンッ!と重い手応え。

反射的にティップを跳ね上げて、ハンドルをグリグリっと回した直後に魚はこっちに向かって走ってきた。

褐色と金色に光る魚体は一瞬、ニゴイに思えたが目の前を下流に向かって走っていく姿はイワナ。

足場から下流は瀬になっているせいもあるが、このイワナやたらと引きが重いし、走り回る。

ジリジリっとドラグと出ていくが、ダウンクロスで引き寄せるうちにフックが伸びそうで怖い。

負担を減らしたくて緩めるとジーッと葦の根元に潜ろうと走っていく。

ちょっと待て!と少し締める。

グリップにどすんどすんとした手応えを感じながら、綱引きを何度も繰り返してやっとランディング。

掬い上げた魚体をみて納得。

38cmのごんぶとボディの彼。

下の本流から増水によって遡上してきたと思われる彼は、きっと本流でウグイやアユを追い回していたに違いない抜群のコンディション。

ニジマスにも負けない引きで楽しませてくれました。

 

Tackle

    Rod Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line ナイロン 5lb

    Minnow   Adonis50S  Rhetenor48S Cypris50S


#1 春の陽気に

2016年3月30日

岩手県南北上川水系支流

 

今冬も雪は少なかった。

初釣りは比較的近場の里川に行って、何匹かのヤマメに遊んでもらっていたのだが今回は少し南下して北上川の支流の一つを訪れた。

途中にダムがあるけれど、瀬と淵が連続し蛇行を繰り返すこの川は比較的人の手の影響を感じることが少ない。

ダムに魚道を設置し、夏場に一定量の放水が常になされていれば、もっと素晴らしいフィールドになるのだが。

今日はダムの上にある、さらに支流へお邪魔した。

やっぱり雪は少ない。見渡しても、もはや雪は見つけることは出来ない。

晴れが多かったとはいえ、3月末にほとんど残っていないというのは驚き。

ダム上の山の中なのに。

時折、吹いてくる風は流石に冷たいが日差しはポカポカと暖かかい。

これなら、魚は流れに出てきているはず。

小刻みに優しく誘うと綺麗なヤマメが釣れてきた。

この時期は、スレてないからか1投目で釣れなくても何回かチェイスしてくれることが多い。

水温はまだ低くてそれ程俊敏な動きは出来ないから、ミノーをゆっくりと泳がせて魚に追いついてもらうイメージ。

色は何でもいいと思うけど、この日の気分で春アマゴカラー(展示会限定)を結んだ。

写真の様な場所では決まってチェイスがあった。

流れが穏やかで明るく、それほど深くは無い淵。

夏になればダムからウグイが遡上してきて溜まっていることが多いポイントだが、GW前後まではヤマメが狙いやすい。

透明度が高くてルアーへの反応が丸見えなのが実に楽しい。

水の中でも季節の訪れは早く、魚体に錆が全く見られない魚も釣れてくる。

反応が素直だから、上手く時間を掛けて通してやると表層近くまで喰い上げてきてくれる魚もチラホラ。

夏になれば、もっと賢くなって一筋縄では相手をしてくれない彼女たちに遊んでもらった1日でした。

 

Tackle

    Rod Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line ナイロン 5lb

    Minnow   Adonis50S Arrow53S  Rhetenor48S