2 読み誤って・・・

2022年9月22日

北上川水系支流

 

水位計を確認してようやく水が引いたようだ。

去年に初めてやってみた本流の区間、その時は残念ながら後追いだったので食いが浅くてバレてしまう魚ばかりだった。

しかし、10バイトはあって釣れた中に26cmが居て、釣れるイメージが湧かなかったこの本流で、もしかしたら期待できる区間なのかもしれないと思っていた。

さて、当日。早起きして、現地着。幸いながら、他に人は居ない様。

手早く準備して、62のロッドを手に土手を降りる。

水位計の値から予想した状況よりも、ちょっと水が少ない印象。

本流なので釣り上がると流石に押しの強い流れを感じる場所もあるけれど、この夏の繰り返された増水の影響で川底が均されてしまったよう。

深さのある淵も残っているけれど、底はフラットに近く魚にとって居心地の良い状態とは思えない。反応が殆どないまま退渓点に到着、得られたのは僅か1バイト。

貴重な朝まずめの時間を無駄にし、どうするかと思案して、どうせ終盤なのだから好きな釣りをすることに。

細い沢筋を開拓だ。10年以上前にちょっとだけやって一跨ぎの規模のくせに25cmクラスを何匹か見かけたところが有ったことを思いだす。

地図を見て、この沢だったかな?と見当をつけ向かう。

結果からすると違う沢だったけど、細い橋の袂に駐車して入渓。

小さな小さな堰堤の落ち込みにルアーを放り込むと走る影、取り合えず魚は居ることに安堵して進む。一跨ぎの流れに最初はポイントらしい場所が無かったけれど、田畑から離れるにつれ少しずつ流れに変化が見られるように。

残念ながら、こんな細い沢にも一昨日辺りの足跡。

こんなところに来るバカは自分だけではないと9月の厳しさを実感して、木の根元を洗う流れにキプリスを通すと待望のヒット。

嬉しいことに小さいながらもヤマメであった。

小さな堰堤と護岸の脇の流れは何とか深さがある、先行者も同じところを攻めているから出る出ないがハッキリしているが、何か所目かの深みで待望の手応え。

生意気にもちょっとドラグを鳴らす赤みを帯びた魚体を手早く引き寄せる。

やっと釣りあげた雄の26cmは、例年よりも色付きが遅い印象。

例年ならもっと紅を浮かばせているはずなのだけど、山が冷えてないせいか水温が下がっていない影響か。水温は、この時期にしては高めの15℃。

沢筋の魚はサイズの割に、成長がゆっくりとしているからか顔つきがキリリとしていて好きだ。

こんな細い流れにもちゃんと魚が居る。こんな流れだから、入る人が少なくて何とか残っているとも言えるけれど、危うい環境で逞しく種を残してくれることを願ってリリース。

直ぐに同サイズの次のヤマメをヒットさせたけれど、乗せられず。

切り良く終われる堰堤までに小さめのイワナとヤマメを数匹追加して、川を上がった。

先行者が無ければもう少し上が釣れたハズ、来年も様子を見にこよう。

 

Tackle

    Rod 本流 バスブランク改62UL  渓流 Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line 本流 PE08  渓流 ナイロン 5lb

    Minnow   Cypris48S Amathon50ST  本流用プロト  Arrow67SS

 


1 仕切り直し

2022年9月8日

沿岸河川 県北内陸河川

 

早朝、同行者のクルマに乗り込み沿岸方向へ向かう。

昔ながらのディーゼルエンジンが唸りを上げ、峠を上る。

着いた先は有名河川上流部。

果たして、川の様子は凄く・・・水が多いです。そして、冷たい、キンキンだ。

ゲーターで膝上までの入水は辛いほどだ。

8月の多量の雨の影響が大きい、凄い量の砂利が流れた跡に低水温高水位。

不安は的中、好意的な反応は期待できないと判断して1時間もやらずに移動をすることに。

 

内陸に戻り、真夏に一度やった河川へ。魚は居ることは分かっているので、ボウズは無いハズ。前回は、アブの猛攻と暑さで大変だった。今回は、大分過ごしやすい分集中できる。

下流から釣り上がり、早々に小さいながらもヤマメが掛かり一安心。

ちょっと進んだ先で、同行者に良いサイズが反応してモチベーションも上がる。

これからですよ。

この川も砂利が流れてきた様子が窺え、底の状態が変化してるだろうけど、相手してくれる魚は残ってる。

しかし、テンポよいペースで掛かるわけでもないのが9月らしい。

何年か前に来た時に、印象に残っていた浅い瀬に差し掛かる。

その時に掛かったのはニジマスだったけど、パッと見でそれ程おいしいポイントに見えないからか他の人はスルーしがちな場所。

9月はこういう場所も侮れないのヨ、と思いつつ、手前の流れに投げ込んだ緑金のミノーに激しい衝撃。

チェイスは見えなかったから、目の前に流れてきたミノーに食いついたか。

ドラグを鳴らして抵抗する相手に、またニジマスかなと引き寄せると見えてきたのはパーマーク!

ラインだけではなく釣り人のテンションもビンビン⤴

間もなく、ネットにお出迎えした相手は、まだ夏の白さも残るヤマメであった。

腹を下にして立つ厚い魚体に、いったか⁉と期待してメジャーを当てるが、僅かに届かず。

優しさも感じる顔つきの雌。

婚姻色が出始め、黒ずみはまだ出ないタイミングの美しさ。

鰓蓋の紅の縁取りが鮮やか。細かなディテールを観察する。

こういうサイズとは違った価値もある。

 

朝一からの転戦で、何とか釣れた。

あと3週間生き延びて種を繋いでくれますように。

 

Tackle

    Rod Espada51ML

    Reel Abu Cardinal 33 (Smooth Drag washer tune)

    Line  PE08   ナイロン 5lb

    Minnow   Cypris48S 他